「IT導入補助金を申請して、自社ホームページをつくりたい!」
「サイトのリニューアルに補助金を使いたいけど、制度の仕組みがいまいち分からない」
ECサイト制作やサイトのリニューアルに利用できる「IT導入補助金」について、このような考えをお持ちの方は多いはず。
本記事では、IT導入補助金の申請をスムーズに進めるために、申請方法や補助金額について詳しく解説します。
補助金制度についてお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください!
目次
IT導入補助金とは
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者等を対象にした、IT導入による業務効率化を後押しするための中小企業庁の補助金です。
①対象事業者
IT導入補助金の対象事業者は、「個人事業主」と「小規模事業者」がおもな対象者です。
小規模事業者については、業種によって条件が異なります。
- 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く):従業員5人以下
- サービス業のうち宿泊業・娯楽業:従業員20人以下
- 製造業その他:従業員20人以下
中小企業者は、資本金や従業員などの条件が、小規模事業者と比べより細かくなっています。
詳しくは下記サイトでご確認ください。
②補助対象費用
補助対象となるのは、以下の費用です。
- テレワーク環境の整備
- バックオフィス業務の効率化につながる設備・システム投資
- 生産性向上に役立つソフトウェア・クラウドサービスの費用
ただし、パソコンやタブレットなどのハードウェアに関しては、レンタル費用のみ利用できます。
また、ECサイト等にIT導入補助金を利用する場合は、下記が対象です。
- 商品をネット上で購入できるカートシステム機能の構築費用
- 新しいITツールを導入する費用
詳しくは、IT導入補助金HP内の「補助対象について」をご覧ください。
③補助金額
IT導入補助金の補助金額は、
- 通常枠(A類型・B類型)
- デジタル化基盤導入類型
- 複数社連携IT導入類型
以上の3つに分かれます。
通常枠 | デジタル化基盤導入類型 | 複数社連携IT導入類型 | ||
A類型 | B類型 | |||
補助金額 | 30万~150万円未満 | 150万~450万円以下 | 5万円~350万円 | 5万円~350万円
※経費の内容によって異なる |
補助率 | 1/2以内 | 1/2以内 | 5万円~50万円以下部分は3/4以内
50万円超~350万円部分は2/3以内 |
2/3以内
※基盤導入経費の5万円~50万円以下部分は3/4以内 |
引用:IT導入補助金 2022「IT導入補助金について」公式HP
上記表がおおまかな補助金額・補助率です。
「複数社連携IT導入類型」は経費の内容によって補助金額が変動します。
補助対象経費等の詳細については、下記の公募要項をご覧ください。
④注意点
IT導入補助金には、以下のような注意点があります。
- 補助金に当てる費用はいったん全額実費で支払う必要がある
- 直近3年以内にIT導入補助金の採択を受けていると、再申請は可能だが採択率が低くなる
- IT導入補助金は原則として、同年度内に1事業者・1回まで受け取ることができる
その他にもいくつか注意すべき点があるので、詳細はIT導入補助金HP内の「よくあるご質問」をご覧ください。
IT導入補助金のチェックポイント
IT導入補助金を申請するにあたり、重要なポイントを整理します。
①対象事業者に当てはまるかどうか
②対象経費の適用範囲にはいるかどうか
③スケジュールの確認
上記の3つが重要ポイントです。
順番に解説していきます。
①対象事業者に当てはまるかどうか
まずは自社が対象事業者に当てはまるのかチェックが必要です。
条件がクリアできないと、いかなる理由でも審査に落ちてしまいます。
特に「中小企業・小規模事業者」の条件は、業種や組織などによって細かく定義されます。
条件に当てはまるかどうか、資本金や従業員数を忘れずにチェックしましょう。
②対象経費の適用範囲にはいるかどうか
対象事業者に当てはまるかチェックができたら、次に対象経費の適用範囲をチェックしましょう。
ECサイトの制作・リニューアルに利用できるIT導入補助金は、「生産性の向上を目的としたITツールの導入に要する経費」が対象です。
③スケジュールの確認
申請スケジュールは、下記表になります。
IT導入支援事業者の登録申請 | 登録申請 | 2022年3月31日(木)受付開始~終了時期は後日案内予定 | ||
採択決定 | 通知をもってお知らせいたします。 | |||
ITツール(ソフトウエア、サービス等)の登録申請 | 募集期間 | 2022年3月31日(木)受付開始~終了時期は後日案内予定 | ||
交付申請・
事業実績報告
|
通常枠
(A・B類型) |
交付申請期間 | 2022年3月31日(木)受付開始~終了時期は後日案内予定 | |
1次締切分 | 締切日 | 2022年5月16日(月)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 2022年6月16日(木)17:00(予定) | |||
事業実施期間 | 交付決定日以降~終了時期は後日案内予定 | |||
事業実績報告期間 | 後日案内予定 | |||
2次締切分
|
締切日 | 2022年6月13日(月)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 後日案内予定 | |||
デジタル化基盤導入枠
(デジタル化基盤導入類型) |
交付申請期間 | 2022年3月31日(木)受付開始~終了時期は後日案内予定 | ||
1次締切分 | 締切日 | 2022年4月20日(水)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 2022年5月27日(金)17:00(予定) | |||
事業実施期間 | 交付決定日以降~終了時期は後日案内予定 | |||
事業実績報告期間 | 後日案内予定 | |||
2次締切分 | 締切日 | 2022年5月16日(月)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 2022年6月16日(木)17:00(予定) | |||
3次締切分 | 締切日 | 2022年5月30日(月)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 2022年6月30日(木)17:00(予定) | |||
4次締切分 | 締切日 | 2022年6月13日(月)17:00(予定) | ||
交付決定日 | 後日案内予定 |
スケジュールは今後更新する可能性があるため、申請前にIT導入補助金公式HPをチェックすることがおすすめです。
IT導入補助金の申請方法
IT導入補助金の申請には、手始めに導入する「ITツール」と「IT導入支援事業者」と契約する必要があります。
支援事業者と契約が完了後、申請を進めていきますが、ここで気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
①「gBbizIDプライム」のアカウントが必要
補助金の申請には、「gBbizIDプライム」のアカウントが必要です。

アカウントの発行には事前に審査があり、書類に問題がない場合は1週間程度で発行できます。
しかし、
- 印鑑証明書が同封されていない
- 申請書と印鑑証明書の印鑑が異なる
- アカウントの重複申請
上記のような不備内容があった場合は、確認に時間を要するため、発行までにさらに時間がかかる可能性もあります。
申請をスムーズに進めるための、注意すべきポイントになります。
②「SECURITY ACTION」を宣言する
2021年からは「SECURITY ACTION」の自己宣言が、申請する際の必須要件になりました。

「SECURITY ACTION」とは、中小企業を対象に、情報セキュリティ対策に取り組むことを宣言する制度です。
申請要件には、「SECURITY ACTION」の「1つ星(★)」または「2つ星(★★)」のいずれかを宣言していることが要件です。
詳細は「SECURITY ACTION 公式HP」をご覧ください。
③事業計画を策定し、交付申請を行う
IT導入補助金を申請するには、IT導入支援事業者と商談を行い、事業計画を策定する必要があります。
その後、交付申請という手順に進み、以下のおおまかな流れで行います。
- IT導入支援事業者から「申請マイページ」の招待を受け、代表者氏名等の申請者基本情報を入力する
- 交付申請に必要となる情報入力・書類添付を行う
- IT導入支援事業者にて、導入するITツール・事業計画値を入力する
- 「申請名ページ」上で入力内容の最終確認後、申請に対する宣誓を行い事務局へ提出する
交付申請の詳細は、IT導入補助金2022公式HP内の「交付申請の手引き」をご覧ください。
まとめ:IT導入補助金を活用し、ECサイトを構築しよう!
自社ホームページを制作や、サイトリニューアルを行う際に、IT導入補助金を活用することで費用を負担せずに構築することができます。
しかし、申請手順が複雑なため、ECサイト構築からIT導入補助金まですべてお願いしたい方も多いと思われます。
まずは自社だけで解決しようとせず、「ユニアース」に相談することがおすすめです。
ECサイト構築からIT導入補助金まで丁寧にサポートしますので、お気軽にお問い合わせください。